違う種類の生き物だから

学校で飼育係をしている息子が冬休みの間、学校のインコを家で預かることになりました。

私はそれまで鳥と一緒に暮らした経験がなかったので、「放鳥」とか「羽繕い」という言葉にはそれまで無縁で、息子から教わりました。

 

『小雪』という名の青い羽の色をしたセキセイインコが我が家にやって来ました。

息子が、小雪はとても怖がりで繊細な子だと話していました。

小雪ちゃんは鳥かごの奥に設置されている止まり木の上で身を縮めながら、こちらの様子を伺っていました。

ただでさえ怖がりなのに、突然知らない人の家に連れて来られて、匂いも聞こえて来る音も慣れているものとは違ってさぞかし怖かっただろうと思います。

よく見てみると、心臓のあたりがバクバクと動いているのがわかりました。

 

植物グリセリンが手元になかったので、小雪ちゃんの飲み水に直接フラワーエッセンスを入れずに、ディフューザーを使うことにしました。

小雪ちゃんの「怖い」という気持ちが少しでも和らぐように、レスキューレメディとロックローズを入れて、部屋中に拡散させました。

レスキューレメディは緊急時にショックやパニックを抑え、心を鎮めてくれます。

また、ロックローズは突然起こった出来事にパニックになったり、ドキドキが止まらない時に心を落ち着かせてくれる効果があります。

 

「小雪ちゃん、怖いよね。でも大丈夫だよ。みんな小雪ちゃんのことが大好きなんだよ」と話しかけると、小雪ちゃんは体をこわばらせながらも、じっと私の話を聞いているようにも見えました。

 

小雪ちゃんは少しずつ我が家に慣れてきて、羽繕いをしたり、鳥かごの一番手前に設置されてあるご飯の容器の上に止まってウトウトしたり、ふわぁっと大きなあくびをしたりするようになりました。

毎日、息子と一緒に小雪ちゃんのお世話をしたり、朝起きると「おはよう」とあいさつをしたり、出かける時に「いってくるね」と話しかけたり、なんでもない時に「小雪ちゃんってかわいいね」と話しかけたりしながら一緒に時間を過ごしていくうちに、小雪ちゃんは感情表現が豊かで、さまざまなしぐさで自分の気持ちを表していることに気づくようになりました。

 

気持ちが通じ合うようになればなるほど、相手に対する愛情は深まっていくものです。

冬休みの間だけ、一時的に預かるだけとわかっていたのに、もうすぐ小雪ちゃんが学校に戻ってしまうと思うと胸がとても痛むほど、小雪ちゃんのことが大好きになっていました。

 

小雪ちゃんが学校に戻ったあと、心の中がどんよりとしていました。

学校から帰ってきた息子が、小雪ちゃんはまた環境が新たに変わった事が怖いみたいで、一番奥の止まり木の上でずっと縮こまっていたと話すのを聞いて、さらに心が重たくなりました。

 

「小雪が学校に帰って寂しいの?」息子が尋ねました。

「寂しいだけじゃなくて・・・ 学校の廊下は寒くないかと心配だし、また環境が変わって怖い思いをしているんじゃないかと思うと胸が痛むし、家でみんなとあんなに仲良くしていたのに、突然捨てられたと思って傷ついているんじゃないかと思うと、居ても立っても居られない気持ちになるんだよ」そう答えると涙が溢れ出しました。

 

私はどうしてこうも泣き虫なんだろう。

 

それなのに、息子がそっと私の背中をさすってくれるものだから、さらに涙が止まらなくなってしまいました。

私は人間で、小雪ちゃんは小鳥で、私たちは種類が違う生き物だから、きちんと言葉で伝えることができなくてもどかしい。

 

あなたが学校でみんなに可愛がられて、いつまでも元気で幸せでありますように。

私はいつもあなたのことが大好きなんだよ。

 

 

アニマルコミュニケーターであるネッダ・ウィッテルスさんは「動物は感情を理解することができる生き物であり、とても賢く、独自の視点を持っているだけでなく、人生の目的も持って生まれてきている」と語ります。

彼女はこれまでに、犬・猫・鳥・ラマ・ウサギ・モルモット・タランチュラなど、さまざまな種類の動物のカウンセリングを行ってきました。

動物たちの話を聞き、彼らの心の内を理解したあと、フラワーエッセンスを選び、トリートメントボトルを作って渡すそうです。

ネッダさんは、動物たちと話しをしている時に「フラワーエッセンスを摂ってみたいか」と彼らの意志を必ず確認するそうですが、ほとんどの動物たちが「良くなりたいから試してみたい」と答えるそうです。

ひとつの家庭に複数の動物が共に暮らしている場合、ネッダさんはその中でリーダー的立場にいる動物と必ず話しをするようにしているそうです。

なぜならそのリーダー的立場にいる子が、他の動物の子が抱えている問題について的確に教えてくれ、その問題を解決するために一緒に暮らしている人間の家族ができることを伝えてくれるからだそうです。*1

 

シャンドゥルールでは、アニマルコミュニケーションのカウンセリングも行われています。

「言葉の壁」を乗り越えて、「生き物としての種類の違い」を乗り越えて、大切なあの子からの想いをあなたに届けてくれます。

この子のはなしが聞きたいな そう感じる時はアニマルコミュニケーターの力を借りてみてはいかがでしょうか。

 


参考:

*1 Animal Communications and Flower Essences (flowersociety.org)

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