ホ・オポノポノ

フラワーエッセンスを日々の生活に取り入れるようになってから、十年以上が経ちました。

自分が抱えるさまざまな感情や問題に取り組むべく、これまでに沢山のフラワーエッセンスを摂りました。

暗闇の中をたったひとりで歩いていると感じている私に、光は常にあることを教えてくれ、憎しみでいっぱいの私の心の中に『きれいなもの』を少しずつ注ぎ込み、悲しみや涙で溺れそうになっている私に『この辛い時間も終わる時が必ず来る』と励まし続けてくれたのがフラワーエッセンスでした。

出会った頃は、『小さなボトルに入った液体』でしかなかったものが、今となっては私の人生になくてはならない大きな存在となりました。

 

以前、ある方から「あなたにとって、成功とは何ですか?」と訊かれたことがありました。

頭の中では「子供たちのためにも、大きな経済力を持てるようになることです」という答えが浮かびました。

けれども、「お金が欲しい」「豊かになりたい」という願いは、人には見せてはいけない恥ずかしいもののように感じられて、結局「まだ分かりません」と嘘をついてしまいました。

 

パシフィックエッセンスの創始者であるサビーナ・ペティットさんは「豊かさがないために人は落ち込んだり、病気になったりするのだから、豊かさには人を癒す力がある」という友人の言葉をきっかけに、それまでは友人や知り合いの人達に分けるだけだったアバンダンスエッセンスを、必要な人たちに届くようにと販売することを決めたと語っていました。

このアバンダンスエッセンスの誕生秘話を読んだ時に、豊かさを望むことは恥ずべき事ではないのだと心が軽くなったことを覚えています。

それ以来、『豊かさ』のエネルギーを持つさまざまなフラワーエッセンスを日々の生活に取り入れるようになりました。

 

ナウパカフラワーエッセンス(シャンドゥルール)は自分にとって必要なものを引き寄せる『豊かさ』のエッセンスです。

必要としている状況、情報やメッセージ、大切な人や物とのご縁を引き寄せてくれるので、潜在意識を活用して、目の前の現実を変えるのにとても適しています。*1

私はどのようなかたちの豊かさであれ、叶えたい願いがある時には必ずナウパカフラワーエッセンスのお世話になっています。

そして最近、ナウパカのエッセンスによりもたらされた出会いがありました。

 

きっかけは吉本ばななさんと平良アイリーンさんがホ・オポノポノやウニヒピリについて対話している『ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?』という一冊の本でした。

ホ・オポノポノのことは随分とむかしに知る機会がありました。

けれども、『ありがとうございます ごめんなさい 許してください 愛しています』という四つの言葉を唱えるというくらいしか理解していなかったため、「私はいったい何に対してごめんなさいと謝り、何のために許しを請おうとしているのだろう」と疑問に思えば思うほどモヤモヤとする気持ちを感じていました。

そのため、このメソッドはきっと私には合わないと、それ以上深く知ろうとしませんでした。

けれども今回出会った本を読み進めていくうちに、やっとホ・オポノポノがどういうものなのか理解することができ、もっと知りたいと、いくつかのほかの本も夢中になって読み始めました。

 

ホ・オポノポノとは、古代ハワイに伝わる問題解決法のこと。

語源から見ると「ホ・オ」は目標・道、「ポノポノ」は完璧という意味。

つまり「ホ・オポノポノ」とは、今ある誤りをもともとの完璧な場所に正すことを意味します。*2

ホ・オポノポノでは身のまわりで起こるさまざまな出来事(良いことも悪いことも、人間関係、金銭問題、病気、ケガ、家族、災害、海外で見る悲惨なニュース、試験の結果など)のほんとうの原因は、自分の潜在意識が溜め込んできた記憶が再生していることだと考えます。

ここでいう「記憶」とは、お母さんのおなかから生まれてから、自分が体験してきた知覚的な記憶だけのことではありません。

宇宙が始まってから創り出されたすべての存在(人間はもちろんのこと、ウサギやワカメなどの動植物から浜辺の岩やトランペットなんかの無機質まで)が体験してきたあらゆることを、わたしたちのウニヒピリ(潜在意識)は記憶として、限りなく長いあいだ溜め込んできました。

何世紀もの時を超えて溜め込まれてきたこの膨大な記憶を、わたしたちのウニヒピリ(潜在意識)は常に(なんと一秒間に千五百万ピット!)再生しています。

そして、わたしたちが日ごろ体験する感情や出来事、問題はすべて、その再生された記憶の反映だというのです。*3

 

「ありがとうございます ごめんなさい 許してください 愛しています」という四つの言葉を心の中で繰り返すことで、ウニヒピリが見せてくれる『記憶』を消去することをホ・オポノポノでは『クリーニング』と呼んでいます。

私たちが『今』体験している出来事や感情や思考はすべて、クリーニングするべきものとしてウニヒピリ(潜在意識)が見せてくれているものです。

このウニヒピリは小さな子供のような存在で、この子のお世話をするお母さんの存在であるウハネ(表層意識)が私たちだそうです。

 

Spiritual Wellness Podcastで平良アイリーンさんはウニヒピリとウハネのことをこのようにお話しされていました。

 

ウニヒピリのイメージとして私が持っているのは、リュックを背負っている小さな子供です。

その子のリュックには色々な物がどんどん詰め込まれています。

汚いもの、嫌なもの、古いもの、楽しいもの、悲しいもの、嬉しいもの。

これらの『記憶』が次から次へと詰め込まれていくのです。

その子はどんどん重たくなっていくリュックをどうすればいいのか分からず背負ったまま、ついには重たすぎて前に進めなくなってしまいます。

ある瞬間、リュックから中のものがポロっと一つ落ちます。

それをたとえば『嫉妬』としましょう。

そして、お母さん(ウハネ)である私がそれを拾うとします。

その時、「こんなもの見せないでよ」とその子のリュックにそれを戻すか、または「ずっとこんなに重たいものを持っていたんだね。大変だったね。もういいよね」と『クリーニング』をして手放してあげるか、私たちは選ぶことができます。

表面意識という母親の役割を担っている私たちがウニヒピリのためにできることは、ウニヒピリが見せてくれる『記憶』をクリーニングすることで、それがウニヒピリへの愛情表現になるのです。*6

 

小さな子供が自分のために、歩けないほどの重たい荷物を背負っているとしたら、私はきっと「こんなに重たいものをひとりで持たせてごめんね。大変だったよね、許してね。私のためにこんなに頑張ってくれていたんだね。ありがとう。愛しているよ」という気持ちが自然と湧いてくると思います。

だから四つの言葉を心の中で唱えるのかと、これらの言葉はもうひとりの自分へと向けられたものだったのかと、やっと理解することができました。

 

私の中にいる小さな子ども。

その子の存在は、「インナーチャイルド」と呼ばれるということぐらいしか知りませんでした。

そして自分の心を癒やしていく過程で「インナーチャイルドを癒しましょう」と言われても、その存在をきちんと理解していないがゆえに、「インナーチャイルド」という言葉に、どこかよそよそしい感情を抱いていました。

けれどもナウパカのフラワーエッセンスが、私をウニヒピリのもとへと連れて戻してくれたおかげで、ウニヒピリの存在を認めることができ、その子を慈しむことの大切さに気づくことができました。

ものすごく時間が掛かってしまったけど、やっと私は自分の心の中に平和を広げる一歩を踏み出せたのかもしれません。

 

あなたのたったひとつのいのちを輝かせることが、この宇宙をひっくり返すほどのパワーを持っていることに気づいている人は少ない。*4

どんなときも忘れてはいけない。

『Peace begins with me.』―平和はわたしから始まるということを。 *5

 


参考:

*1 2022年 株式会社彩流社 YOKOKO

『「花の波動」で幸せな人生を手に入れる』180ページ

*6 Spiritual Wellness Podcast by UKICO: S2.Ep6. SITHホ・オポノポノ、ハワイに伝わる問題解決法で愛の源につながるwith Special Guest平良アイリーン

引用:

*2 2016年 株式会社サンマーク出版 著者:平良アイリーン 監修:イハレアカラ・ヒューレン 『アロハ!ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』位置No.41/1633

*3 2016年 株式会社サンマーク出版 著者:平良アイリーン 監修:イハレアカラ・ヒューレン 『アロハ!ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』位置No.55/1633

*4 2016年 株式会社サンマーク出版 著者:平良アイリーン 監修:イハレアカラ・ヒューレン 『アロハ!ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』位置No.1023/1633

*5 2016年 株式会社サンマーク出版 著者:平良アイリーン 監修:イハレアカラ・ヒューレン 『アロハ!ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』位置No.1035/1633