大切なものは目に見えない

 

音楽は古くより人々の生活と密接な関係にありました。

田畑を耕す時、豊穣を願う時、お祝いの時、戦いの時、別れの時。

人は音楽に祈りや願いや想いをのせて歌い、奏でました。

現在の私たちの生活でも音楽はなくてはならない存在です。

それはきっと音楽が私たちの心を楽しくさせたり、元気づけたり、励ましたり、癒したり、私たちの本当の気持ちを語ってくれたりするからでしょう。

 

音楽療法の研究は何十年にもわたって行われてきました。

この研究の結果、音楽療法はうつ病や不安神経症、睡眠障害、癌などを患っている人達の役に立つことがわかりました。*1

音楽はストレスホルモンを軽減させたり、身体的痛みを減少させたり、自己治癒力を活性化させる働きがあります。

そしてそれぞれの症状に適した音楽があるので、音楽療法では薬の処方のようにその人に適した音楽が処方されるそうです。*2

 

キューバでミュージシャンおよびフラワーエッセンスセラピストとして活動しているレイナ・マリア・ガルシアさんの著書によると、ミュージシャンは、他の人達よりも2倍の速さでフラワーエッセンスの効果を得られるそうです。

ミュージシャンは、普通の人たちが聴き分けられないようなわずかな音の違いにも気づける聴力を持っています。

それが故に演奏中では、観客にはわからなくても自分や他の奏者の小さなミスに敏感に気づき、そのミスを大きく捉えすぎてしまうこともあるそうです。

この「音」という振動を敏感に捉えることができる能力が、フラワーエッセンスという花が発する振動(周波数)にも敏感に反応でき、早い効果を得られる要因となっているそうです。*3

フラワーエッセンスは「花が持つ波動、つまり、花たちが奏でる音楽」です。 *4

だからこそミュージシャンたちは、「花たちが奏でる音楽」という「振動」を他の人達よりも巧みに聴き分け、共鳴することができるのでしょう。

 

音は目には見えませんが、耳で聴くことができるので「ある」という認識ができます。

私たちは「心」も「ある」ということは理解はしていますが、目で見て確認することができないため自分の心が一体どのような状態にあるのか簡単には確認できません。

たとえば体に負った傷は血が出たり、痛みがあるのできちんと適切な手当てをします。

けれども心に負った傷はどうでしょうか。

どんなに苦しくても、きちんと確認ができないものは手の施しようがないため、ただ時間が過ぎ去ることを待ってみたり、そのまま放置してしまいがちです。

 

にんげんは なぜ 泣くのだろう

「食べたい」とか 「眠りたい」とかいうきもちとおなじように 「泣きたい」というきもちは からだの どこかに かくれていて とつぜん 心をつきやぶって やってくるのだろうか

 

木の葉をとおしてさす 日の光は 木の葉の色

夜の闇をわたってくる風は 暗闇のにおい

きみのくちびるから聞こえてくる ことばは きみの こころの あじがする

 

森の奥で しずかに さいている花があるように

ひとの心のなかに ひっそりと 生きているものがある  *5

 

『書く瞑想』といわれているジャーナリングは、目に見えない心の状態を文字という形にして確認することを可能にさせます。

私がジャーナリングを始めた理由は、行き詰っている感覚から抜け出したいと思っているのにどうすれば良いのか分からずモヤモヤとしていたからです。

ジャーナリングでは、自分が決めたテーマについて決めた時間の枠内で、思いついたことをただひたすら書き出していきます。

自分の心は時には近すぎてよく見えず、同時に遠すぎて理解しにくいものです。

けれども手が動くまま、ひたすら書き出していくと「ああ、だからなのか」と自分の中でしっくりくる言葉を必ず掘り当てることができます。

見えなかったものは確認できるようになると、適切な「手当て」をすることができるようになります。

音楽もフラワーエッセンスも心も目には見えませんが、何かを大きく変える力を持っているのはいつもこの「目には見えないものたち」です。

 

私が行き詰っているという感覚に悩んでいた頃摂っていたのは、レッド・グレヴィレア(オーストラリアブッシュフラワーエッセンス)です。

レッド・グレヴィレアは自分が行き詰っているという感覚がある人に特に強力な効果をもちます。

このレメディは、自分のためにならない状況から抜け出して、先に進まなくてはならないと感じているのに、その方法がわからない人を力づけます。

このような人は時には他人に頼りすぎて、自分のもつ能力を出し切っていないことがあります。

独立心と大胆さを促し、自分の殻を破り外に出てくる手伝いをします。

このエッセンスをとった後、多くの人は奇妙な「偶然」が起こり、前に進む助けになったと報告してくれています。

これこそ、自分の態度や意識を変えることによって、現実もそれに伴い変化することを示しているのです。*6

 


参考:

*1 https://www.verywellmind.com/benefits-of-music-therapy-89829

*2 https://www.verywellmind.com/surprising-psychological-benefits-of-music-4126866

*3 http://www.flowersociety.org/reina-garcia.html

引用:

*4 2022年 株式会社彩流社 YOKOKO

「花の波動」で幸せな人生を手に入れる」 8ページ

*5 1991年 偕成社 え/村田清司 ことば/田島征三

「きみの こころの あじがする」

*6 2004年 フレグランスジャーナル社 イアン・ホワイト

「オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンス」 151152ページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です