自己肯定感とフラワーエッセンス
高校一年生の時に犬を飼うことになりました。
本当は小学生の頃から犬を家族として迎えたかったのですが、引っ越しや諸々の事情から母が一向に首を縦に振ってくれませんでした。
けれども長年の説得がようやく功をなし、遂に犬を飼えることになったのです。
今であれば保護犬を家族として迎えたと思うのですが、あの頃はそのような選択肢があることを知らず、ペットショップから購入する予定でした。
どんな子がいるのかなと毎日ワクワクしながら、両親とお店に行く日を待ち遠しく思っていました。
ところがです。ある日学校から家に帰ってくるとリビングに白い生き物がいました。
よく見るとウサギが一匹座っています。
どうしてウサギが家にいるのかと母に尋ねると、今日からうちの子よという返事が返ってきました。
一瞬あっけに取られたものの、すぐに我に返った私は約束が違うじゃないかと猛烈に憤慨しました。
母の言い分はこうでした。
初めてペットショップに足を運んだ時にウサギのコーナーがあり、見てみると仔ウサギが数匹いて、あまりの可愛らしさにとても心惹かれたそうです。
けれどその子たちはすぐに売れてしまい、次に行くときはもういなくなっていました。
それから何度かお店に行ってみるものの、新しく入る仔ウサギたちは飛ぶように売れているのに対して、一匹の白いウサギだけはいつ行っても売れないままケージの隅に丸くなって座っているのです。
母はその子のことが気になって仕方がなくなったそうです。
正直、この子はほかの仔ウサギのようにチャーミングな顔立ちをしているわけではないし、体も日に日に大きくなっていっている。
もしこのまま買い手が見つからなかったら、この子に明るい未来はないのかもしれない。
そう思うといても立ってもいられず、犬どころではなくなり、この子を家で迎えることにしたそうです。
よく考えてみれば、この子の前でウサギじゃなくて犬が良かったと騒ぎ立てるのも失礼な話です。
私はそっとその子を撫でてみました。すると思った以上に柔らかく、かわいいなと思いました。
母がこの子に『つ』から始まる名前を付けた為、私と弟はいつの頃からか、この子のことを『つうやん』と呼ぶようになりました。
つうやんは、私たちが想像していた以上にさまざまなことを覚えていきました。
トイレの場所を覚えるだけでなく、部屋のドアを開けて欲しい時は、ドアの端をまるで土を掘るように前脚でガリガリして、別の部屋に行きたいことを教えました。
そして気づいた頃には、家の中を自由に行き来するようになっていました。
つうやんは二階にある私の部屋で過ごすことが多く、私が学校に行っている日中は、よく学習机の椅子の上で日向ぼっこをしながら寝ていたようです。
夜になるとスコン、スコン、スコンとつうやんが階段を上って来る音が聞こえたかと思うと、ドアを前脚でガリガリっとする音がするので、ドアを開けるとつうやんが部屋の前で待っていました。
中に入るとまっすぐに私のベッドの上に行き、そこで顔を洗ったり、毛づくろいなどをしてくつろいでいました。
その姿を見るといつも心が和み、気づいたら、彼がいない毎日など考えられなくなっていました。
つうやんは、稀にトイレが間に合わず失敗することもありましたが、上手くできる事も、できない事もすべて含めて『つうやん』でしたし、味のある顔立ちも、賢さも、彼から伝わってくる優しさも、彼のすべてが私は大好きでした。
つうやんは、私の世界にただ存在してくれるだけで十分なほど大切で愛おしい存在でした。
英語でこんな表現がある。
「Life happens for you, not to you」
「人生の出来事はあなたのために起こる、あなたに対して起こるのではない」という意味だ。
つまり、「人生で起こるあらゆる出来事は、全てあなたのために起こっている。
あなたがそこから学ぶことや得ることがあるから起こっている。
あなたに意地悪をしようとして起こっているのではない」という意味だ。*1
たとえば何か不測の事態が起こってしまった時、これをピンチではなくチャンスだと捉えることができる人もいれば、そうでない人もいます。
たとえどんなに不幸だと思える出来事が起こったとしても、自分にはここから立ち上がる力があるという揺るぎない確信。
その根底にあるのは、「ありのままの自分を無条件に受け入れて愛している」という自己肯定感だそうです。
特に海外に多くみられますが、世界には、生まれた時から「賢いね」「可愛いね」「あなたほど素敵な人はこの世にいない」とポジティブな言葉をシャワーのごとく浴びながら育つ子供たちがいます。
この場合、自分で意識することなく「自己肯定感」というものが自然と培われていくのでしょう。
だからといって、そのような環境で育たなかったから私はこんなにも自分に自信がなく、ましてや自分のことなど愛せないと、人のせいにしながらいつまでも生きていきたくないと、ある日思いました。
けれども「ありのままの自分を無条件に受け入れて愛する」ということが実際にどのような気持ちになることなのか理解できないと悩んでいた時に、『つうやん』のことを思い出しました。
つうやんと過ごした日々、私は「彼にできる事があっても、できない事があっても、彼が素敵な存在であることには変わりはないし、この世界に存在してくれているだけで嬉しい」と愛おしく思っていました。
そして、きっとこの気持ちと同じような愛情や思いやりを自分自身にも向ければいいのだと分かったのです。
人生で一番長い時間を一緒に過ごす人。
それは親でもパートナーでもなく、自分自身。
いつもダメ出しばかりする自分、欠点ばかりを指摘する自分と長時間一緒にいるのは極めて苦痛なはずだ。
人生100年時代。
自分の夢や目標は、人と比較することなく、自分に合ったペースでゆっくり時間をかけて叶えていけばいい。
そんな時に必要なのは、いつでもそばにいて優しく励ましてくれる自己肯定感が高い自分自身に他ならない。*2
ここで、今一度、断言しよう。
あなたが今、何歳でも、仮に15歳でも、95歳でも、今日から、今から鋼の自己肯定感を持つことは可能だ。
現時点でどんな状態でも、失恋したり、会社が潰れたり、大病を患ったりして、失意のどん底でも、この日を境に鋼の自己肯定感を持つことができる。
なぜなら、自己肯定感は決意だからだ。
今ここで、「過去に何があっても、今どんな状態でも、未来に何があっても、私は私を受け入れ愛する。自分は一生自分に寄り添い、自分の親友になる」と決めてしまえばいいだけである。*3
パパイヤフラワーエッセンス(シャンドゥルール)は、『自己肯定感・自己価値・制限を外す』というエネルギーを持つエッセンスです。
これまで自分で勝手に制限していた枠が外れ、抑え込んでいた感情が解放され、自分に素直になれるようになります。
そしてまわりにとらわれない自由な気持ちが生まれます。
「私は私でいい」という感覚が広がり、本当の自分に気づかせてくれるのです。
自分を信じる気持ちが生まれ、自己肯定感を高めてくれるエッセンスです。*4
テイベタンロックローズ(PHIエッセンス)は、自分への信頼を育み、今の自分をあるがままに受け入れ、愛せるように助けてくれるエッセンスです。
そうすることで、自分自身へのコンプレックスを手放すことができ、自信、生きる喜び、生きる力を強く持てるようにサポートしてくれます。*5
アルパインアゼリア(アラスカンエッセンス)は、「本来の自分を受け入れる」ことをサポートします。
容姿、性格など、自分の一部分を受け入れられない人に適しているエッセンス。
自分を受け入れることで、自然と自信を持てるようになり、他人のこともスムーズに受け入れられるように導きます。*6
引用:
*1 2022年 株式会社かんき出版 宮崎直子
『鋼の自己肯定感「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』ページ113/208
*2 2022年 株式会社かんき出版 宮崎直子
『鋼の自己肯定感「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』ページ70/208
*3 2022年 株式会社かんき出版 宮崎直子
『鋼の自己肯定感「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』ページ85/208
*4 2022年 株式会社彩流社 YOKOKO
『「花の波動」で幸せな人生を手に入れる』183ページ
*5 2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵
『医師が教えるフラワーエッセンスバイブル』134ページ
*6 2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵
『医師が教えるフラワーエッセンスバイブル』135ページ