ハートを開いて創り出す

子どもたちが小さい頃は、寝る前に一緒に絵本を読むことが習慣でした。

お風呂に入って、パジャマに着替えて、歯を磨いて、ベッドの中で絵本を読む。

それは、風邪を引いて具合が悪いなど、よほどのことがない限り、寝る前に必ず行われる一連のルーティンでした。

子どもたちのお気に入りの絵本は、子どもたちが暗唱できるようになってしまうほど何度も何度も繰り返し読まれました。

転勤族だった私たちが、住む家や住む町が幾度変わろうとも、『ペネロペ』も『リサとガスパール』も『桃太郎』も『機関車トーマス』もプリンセスも恐竜たちも、願いを叶えてくれる魔法使いのおばさんも、共に引っ越しをして、いつも一緒にいてくれました。

そして子供たちが「まだ眠たくない」と言い張る夜も、遊び疲れて目を開けるのもままならない夜も、引っ越したばかりで段ボールの山に囲まれている夜も、新しくお友達ができて嬉しかった日も、初めて保育園に預けられて泣き疲れた日も、どんな日もどんな夜も私たちと一緒にいて、お菓子の国や、外国、動物たちの村や機関車たちの世界へと連れて行ってくれるのでした。

けれども、そのように無くてはならない存在だった絵本たちも、子供たちが大きくなるにつれて、少しずつ存在が小さくなっていきました。

そして小さい子供がいるお友達の家へと渡ったり、押し入れの奥へと移動したりするようになりました。

「絵本の時間」が必要なくなるほど子供たちが大きくなった頃には、小さな手で絵本が開かれることはなくなり、すっかりと影を潜めてしまいました。

 

先日、ドクター・スースの絵本をテーマにしたお菓子作り対決の番組を観ました。

ドクター・スースが作った絵本は何冊も出版されているのですが、どの絵本も韻を踏んだリズミカルな文章と独特の世界観が特徴で、アメリカでは子供がいる家庭には必ず一冊はあるのではないかというほど広く浸透しています。

ドクター・スースの絵本も私たちの「絵本の時間」に何度も登場していたので、懐かしさと、そしてあの独特な世界観をどのようにしてお菓子で表現するのか面白そうだと思い興味を持ちました。

番組は二人一組の9チームから始まり、さまざまな課題に挑戦しながら挑戦者たちが優勝まで勝ち抜いていきます。

毎回課題のテーマとなる絵本が選ばれ、そのストーリーをもとに、絵本の世界観を崩すことなく、独創性と技術と知恵を武器に戦っていかなければなりません。

課題が出されると、どのチームもまず頭に描いているアイデアを紙に描いていきます。

「ここはピスタチオのガナッシュを挟んだマカロンにして、ここはゼリーにして中の様子が見えるようにしよう」

「それって凄く素敵!」

アイデアを出し合いながら、どのような作品を作るのか決めている時、どの挑戦者からもワクワクしている様子が見られました。

専門学校に通って勉強した人、有名レストランで働いていた人、外国で修行をした人、独学でお店まで出した人。

さまざまな背景を持つ人たちがいましたが、実力の面ではそれほど大きな差はないのではないかと思われました。

きっと勝負の行方を決めるのは、制限時間というプレッシャーの中で、いかに冷静さを保ち、集中力を失わずにいられるか。

たとえ予期せぬことが起こっても「大丈夫、まだ挽回できる」と能力の高さを保ったまま、最後の一秒まで諦めることなく作り続けるメンタルの強さだと思いました。

対戦の間に時々挟まれる各チームのインタビューでは、「優勝したい」という願いの背景にある、さまざまな想いや事情が語られました。

心から語られる言葉には、聴く人の心の琴線に触れるなにかがあり、インタビューを観ながら「どうかこの人がチャンスを掴めますように」と応援せずにはいられませんでした。

 

心に思い描いている願いを叶えるためには、いくつかの手順があると言います。

まずは自分の願いを明確にして、願いが叶った状態をイメージすること。

そして願いが叶った時感じるであろう感情を「今、この瞬間」、臨場感たっぷりに感じること。

たとえ願いが現実になるまでの時間が長く感じられたり、予期せぬことが起こったとしても、「自分にとってベストのタイミングで現実化するのだ」と、途中で諦めてしまわないこと。

そうすると、最初はただのイメージでしかなかった願いが、次第に自分の心の中で本物となり、現実化するそうです。

このプロセスはお菓子作り対決の挑戦者たちが作品を完成させるまでの工程と似ているように感じました。

 

人は何か素晴らしいものを創り出そうとする時、心を大きく開いています。

逆に言えば、ハートを閉じてしまっていては、何かを創り出すことも、願いを叶えることも不可能です。

「創り出す」という能力は、特別に才能がある人や創作に関わる職業の人たちなど、限られた人たちだけに与えられたもののように感じますが、私たちは誰もが日々、ハートを開いたり、閉じたりしながら、望む毎日、または望まない毎日を創り出しているのだと思います。

 

 

緋寒桜のフラワーエッセンスは、愛と優しさのフラワーエッセンスです。

ハートのチャクラに働きかけ、心を開くことを助けてくれます。

愛情・優しさ・感謝・安心感・穏やかさなどの温かいエネルギーがハートから溢れ出るようになるので、望む現実を創り出すためのサポートとなるでしょう。

またこのエッセンスは、家族との絆を深めるためにも使うことができ、特に母親との関係をより良いものにすることを助けてくれます。

『母の日』にお母さんと過ごす時間に、緋寒桜のエッセンスを取り入れてみてはいかかでしょうか。

 

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