デスカマスのエッセンス

私事で恐縮ですが、実は年の瀬の忙しい時期に生まれました。

私が生まれた頃は、父親が出産に立ち会うことはできない時代でした。

母の陣痛が始まって、二日経ってもなかなか産まれなかった為、父は一度家に帰って待つようにと病院から言われたそうです。

そのため、母の実家で祖父母と一緒に病院からの連絡を待つことにしたと父は話していました。

夜になってもなかなか連絡が来ないことにソワソワと落ち着かない父を見るに見かねた祖母が、「生まれる時にしか生まれないから、とりあえずお風呂にでも入ってきなさい」と促したそうです。

「いいえ、お義母さんからどうぞ」「いいから、いいから」というやり取りの後、祖母に押されて結局父はお風呂に入ることにしたそうです。

そしてお風呂に入ってしばらくすると、ドアの向こう側から祖母の大声が聞こえてきたそうです。

「生まれたよ!女の子ってよ!」

父は「こりゃいかん」と泡だらけの体を慌てて流して、病院に駆けつけたそうです。

 

誕生日は、自分を産んでもらったことに対して両親に感謝する日だよ *1

 

今年の誕生日には、両親に感謝していることや私の両親で良かったと感じることを、両親の年齢の数だけ書き出しました。

すずきそうこさんの著書 「115分でOK!毎日がうまく回りだす『1人おしゃべりノート』」に書かれてある、「潜在意識レベルでも親に感謝できるようになる」ノートの書き方を今年の誕生日は実践しようと思ったからです。

このワークを行うにはいくつかの手順がありますが、すずきさんはこれを自分の誕生日に行うことを推奨しています。

 

誕生日おめでとう。娘として生まれてきてくれてありがとう。

 

父からLINEでメッセージが届きました。

厳しい父にこのような言葉をかけられるのは初めてのことだったので驚きました。

父の年の数だけ書き出した感謝のリストが、直接伝えることはなくても伝わったのかもしれないなと思いました。

 

言葉が持つ威力は計り知れない。そう思います。

だからこそ誤って言葉を使わないように。

言葉が持つ力を知った今では、とても気をつけるようになりました。

 

「シャンドゥルールで働く」ということは、私が叶えたい夢の一つでした。

けれども東京に住む予定は今のところはないし、たとえ募集があったとしても採用してもらえる確率はとても低いだろうと思っていました。

それでも「フラワーエッセンスや心について、書いて伝えるお仕事をシャンドゥルールで出来たらどんなに素敵だろう」という想いはいつも心の中に持ち続けていました。

 

ライターを募集しています

 

Yokoko先生のブログでそう書かれてあるのを目にした時に、「来た!!」と思いました。

もし採用されなかったとしても構わない。

目の前に待ちに待ったチャンスが現れたのだから、挑戦するだけ挑戦してみよう。そう思いました。

 

「フラワーエッセンスマルシェのコラム」という場所で、書いて伝えるというお仕事が始まってから一年と数ヶ月が経ちました。

普段、家族以外の人に心の奥に持っている本当の気持ちを見せることはあまりない私が、「ここ」では胸中を打ち明けました。

それはきっと、「ここ」で書き綴ったすべての言葉が、大切なあなたへ向けた手紙だったからだと思います。

これまで私が集めてきた言葉の数々をひとつひとつ丁寧に選びながら、あなたに贈りました。

上手く書けない時はたくさんあったし、拙い文章も多くありましたが、私が言葉に込めた想いがすこしでもあなたに届いたのであれば嬉しく思います。

 

生きていると思い通りにいかない事もあって、自分の人生が「歪んでる」と感じたり、「欠けている」と感じる時があります。

それでも私たちはだれもが、自分の人生を変える力を持っていると思います。

 

手にしたピースがたとえ期待していたものと違ったり、今の自分には耐えられそうにもないほど辛いものに思えたとしても、それは人生における失敗ではない。

かけがえのないパズルのひとピースを手に入れるという、大事な経験だったのだ。*2

 

今年も一年間、「書いて伝える」という場所を私にくださりありがとうございました。

来年も宜しくお願い致します。どうぞ良いお年をお迎えください。

 

デスカマス(パシフィックエッセンス)

新しい年を迎える時期にぴったりの、「始まり」をサポートするエッセンスです。

古いものを脱ぎ捨て、新しい人生をスタートさせる時や、新しい何かにチャレンジする時に役立ちます。

勇気と大胆さを持って挑めるように応援してくれるエッセンスです。*3

 


引用:

*1 2022年 株式会社PHP研究所 すずきそうこ

115分でOK!毎日がうまく回りだす『1人おしゃべりノート』」 ページ85/145

*2 2020年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「きみを自由にする言葉 フォト名言集」 ページ85/138

*3 2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵

「医師が教える フラワーエッセンスバイブル」 166ページ

デスカマスのエッセンス” に対して 2 件のコメントがあります

  1. さえき かやの より:

    いつも素敵なコラムをありがとうございます。
    丁寧に大事に綴られている想いや言葉だからこそ、深くそして優しく届くのですね。納得です。
    今年も楽しみにしております。

    1. Miki より:

      温かいお言葉をありがとうございます。
      とても幸せな気持ちになりました。
      本年もどうぞ宜しくお願いします。

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