チャンスの風

世間からの風当たりが強いと感じたときに、萎縮してしまって、縮こまって、どこかに隠れたくなるのは、人間だから当然だと思う。

だけど、向かい風が強ければ強いほど、翼を広げれば空に飛び立てるんだ。

だから勇気をもって翼を広げてみなよ。

怖がることはない。経験したことがないほど強い向かい風は、今いる場所から一気に飛べって合図だよ。

ふわって浮いて、高く高く飛べって合図だ。

今までは追い風だった。

でも追い風では翼があっても空は飛べないんだよ。

これはピンチじゃない。絶対にチャンスの風だ。*1

 

「自分が失敗するなんて考えたことはありません」

なにかの話の流れで、私が職場の上司に「新しいことに挑戦する時、失敗したらどうしようと怖くはありませんか」と尋ねたとき、彼女はそう答えました。

だからいつもあんなに堂々としているのかと、とても腑に落ちました。

そして40年以上、経営者として自分だけでなく、従業員、そしてその家族の生活をも守ってきた彼女の言葉には重みがありました。

 

「もちろんベストを尽くすし、努力もします。

だけど『私が失敗するわけない』 この確信はいつもあります。

一種の自己暗示でしょうが。

私は、どんな事でも上手くできる自分の姿のイメージしかできません。

あなたは自分が失敗するかもしれないとどうして思うんですか?」

 

「私は今まで自分のことをそんな風に捉えることすら思いつきませんでした。

特に離婚したことを「大きな失敗」と感じていて、劣等感と子供たちに対しての申し訳なさをいまだに抱えています。

この「失敗」を抱えたまま、何か新しいことに挑戦して成功できる自分の姿はとうてい想像できません」

 

「離婚は失敗じゃないでしょう。

シングルマザーを親に持つあなたの子供たちはちっともかわいそうじゃないですよ。

いろんな家庭の人たちがいますからね。

他の家庭と比べると、自分にないものや子供たちに十分に与えきれていないと感じる時もあるかもしれませんが、あなたはしっかりと子供たちを育てていっているじゃないですか。

周りのだれかになろうとするから苦しいんでしょう。

自分とは違う人生を歩んでいる「だれか」と同じ人生を歩もうとするからこれまでの自分の過去を「失敗」だと思ってしまうんですよ」

 

子供たちがまだ小さかったあの頃、「もう離婚は避けられない」 頭ではそう分かっていても、心の中は恐怖でいっぱいでした。

そんな私のことを親身になって心配してくれる人たちもいましたが、批判の声も届いてきました。

 

「きっと奥さんとしての器が足りなかったのね」

「あなたにだって非があったはずよ」

「子供たちがかわいそう」

「きっと辛抱が足りないのね」

 

何も知らないくせに。もうほっといて欲しい。

そう思い、怒ったり、憤慨したり、悲しんだりしましたが、この言葉はすべて私自身が心の中で自分に言い放っていたものと同じものでした。

心の中で自分に言い続けていたら、今度は他人の口を通して自分に伝えられるようになっただけでした。

 

人はいつも聞いている言葉に影響を受けて「性格」を作っていきます。

そして、圧倒的に一番聞いているのは「自分」の声です。

だから想像の中の偉人であれ、なんであれ、自分の中だけで続けられている会話、そこから聞こえてくる「言葉」を変えれば、性格が、そして人生が変わっていくのです。*2

 

Chance to change

あるお店で飾られていたこの言葉が目に留まった時、「離婚は避けたいのに避けられない」と揺らぎ続けていた心の動きが止まりました。

 

そう、これはきっと新しく変わるチャンスなんだ

 

人生、一寸先は闇です。

どんな仕事をしていても同じです。

みんなその闇が怖い。

私も怖くてたまらなかった。

そして、現実にそのいちばん怖い現実が、私の人生でやってきました。

でも、気づきました。その闇の先には必ず光もあるって *3

 

離婚だけはしたくない。

思い返せば、この思いを抱えながら決めた結婚でした。

それにも関わらず、私が一番恐れていた「離婚」という現実が私の人生にやってきました。

 

「これを再出発のチャンスと捉えよう」

お店でChance to changeという言葉を見た時に、そう決めたはずだったのに。

 

職場の上司と話しをするまで、その日のことをすっかり忘れてしまって、いつの間にか過去の時間の中で後悔しながら、落胆しながら暮らし続ける日々に舞い戻ってしまっていました。

 

どのような問題もそれが発生した時は、同時に解決策も存在していると言います。

もしそれが本当なのであれば、恐れるものは何もないのではないかと思います。

 

これまでにどれほど多くのものを失ったとしても、どれほど多くの失敗をしたとしても、どれほど多くの問題を抱えていたとしても、私は今度こそ自分の過去に起きたすべての出来事を受け入れようと思います。

日常に起こるどんなに小さな出来事も、人生をひっくり返すような大きな出来事も、すべてが起こるべくして起こっていると心から受け入れられたとき、前に進むために新しいことに挑戦する勇気が生まれてくると思うから。

あなたに吹いているこの風も、私に吹いているこの風も、きっとチャンスの風だと思うから。

 

ツンドラ ツウェイブレード(アラスカンエッセンス)

緑色の蘭の花。世界中で最も進化した花の1つです。

最も深いレベルで効いてくるヒーリングの力を持ちます。

人が最も深いところにもっているトラウマや傷を癒すのに必要な「無条件の愛」のエネルギーが、体のどこであれ必要なところに入ってくるのを助けます。

失恋や離婚だけでなく、ほかの悲痛な経験にも役立ちます。*4

 


引用:

*1 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」 ページ233/357

*2 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」ページ356/357

*3 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」ページ258/357

*4 2021年 ネイチャーワールド株式会社

「大自然からの贈り物 こころと体を癒す世界もフラワーエッセンス」 280ページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です