今日の役割

「僕は、今日一日だけを生きることにしました」

「今日一日だけ・・・・・・」

海人はうなずいた。

「最近わかったんです。

有名になった人だろうが、無名の人だろうが、人生でなにが起きるかなんてわからない。

一度動き始めたものは、もう元に戻すことはできない。

そして、良くも悪くも一瞬にして人生は転機を迎えると。

一寸先は闇だし、一寸先に光がある。

その連続だと。そんななかで幸せに生きるためには、今日だけを、精一杯生きるしかないような気がしてきました」 *1

 

「朝起きると息している。

生きているってことは、きっと僕にはまだ役割があるはずだって言い聞かせています。

それが何かはわからないけど、命を燃やしながら、世の中に新しいものを創ることができる一日があるってことです。

だから、不安を忘れ、恐怖を忘れ、過去と未来を忘れて、今日一日を生き切る。

それしか自分を笑顔にする方法がありませんでした。」

将志も、海人の言葉に動けなくなっていた。

「芹沢さん。あなたも今日、生きています。芹沢さんの人生には、まだ芹沢さんがなすべき役割があるということです」 *2

 

「生きているからには役割がある。

その役割を、今日一日を生き切ることで果たしませんか。

過去の名声とか、人の目とか、誰に何を言われるなんて、気にする必要ないじゃないですか。

命の続くかぎり、一日を精一杯生き切ることが、人生の一番の幸せじゃないかって、僕は思います」 *3

 

5年ほど前からノートにさまざまな事を書き留めるようになりました。

ノートの一番上に日付と簡単なタイトルを書くと、その下にはどんなことでも自由に書いています。

 

あるページには作ってみたいエコクラフトのカゴのアイデアを描き、あるページには心が救われた言葉を書き留め、あるページにはどうしようもない自分の思いの丈を綴るなどして書き溜めたノートが年を重ねるごとにに増えていっています。

 

気が滅入った時や、心配事がある時、何か良いアイデアがないかと考えあぐねている時、パラパラとノートを開きます。

そうするとほっとする言葉や解決策のヒントになるようなことがノートから見つかり、まるで過去の自分からの手紙のように感じます。

 

私は一体何をするためにこの世に生まれてきたのだろう

 

この問いは中学生の頃から私の心に芽生え、年を重ねるごとに何かしらの答えを求める気持ちが色濃くなっていきました。

そのためクロモジのフラワーエッセンスが発売された時、『自らの存在意義を見出す』という言葉に惹かれてさっそく摂り始めました。

 

このフラワーエッセンスを摂っている時に、書き溜めたノートをパラパラとめくっていると、喜多川泰さんの著書である『株式会社タイムカプセル社』で綴られている一場面が出てきました。

 

『生きているからには役割がある。その役割を、今日一日を生き切ることで果たしませんか。』

 

私はきっと間違えていたのだなと思いました。

私は、自分がこの世に存在する価値を見出すためには、何か大きなことを成し得ないといけないと長い間思っていました。

まだ見ぬ未来にもっともっとと求めるばかりでいたけれど、本当は「今日」果たすべき役割をきちんと担うこと、この事からまず始めるべきでした。

そして、この「今日」を続けていくことで「何のためにこの世に生まれてきただろうか」という問いの答えは、自ずと姿を現すものなのだろうと思いました。

 

目の前の現実が辛ければ辛いほど、自分はなぜこの世に存在しているのか、その答えを誰かに教えてもらいたくなります。

けれども私たちはそのような現実をなんとか乗り越えながら、日々成長していっています。

 

辛くて苦しかった時にかけて欲しかった言葉を、「今日」は他の誰かにかけてあげることができます。

上手くいかないことだらけの日々から学び得た「人生のしくみ」を、「今日」は自分の子供たちに教えることができます。

 

複雑な感情の茂みのなかで、古い形のまま残っているさまざまな感情を乗り越えるのは簡単なことではありません。

それでも恐れや悲しみの向こう側にあるものを目指して前に進もうと私たちは今日も「今日」を精一杯生き続けています。

 

クロモジのフラワーエッセンスは、人間として授かったこの命をどう活かしどう生きるのか、私たちに問いかけながらサポートしてくれるエネルギーを持つエッセンスです。

この地球で生きていく上での様々な試練や困難に対するネガティブな感情を落ち着かせ、魂の器である肉体を持って生きることの真意とその大切さを思い出させてくれます。

自分の奥底に眠る本音にアクセスして、自らの存在意義を見出すことをサポートしてくれます。*4

 


引用:

*1 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」 ページ202/357

*2 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」 ページ202/357

*3 2022年 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰

「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」 ページ 204/357

*4 シャンドゥルールのリーフレットより

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