変容のエッセンス
ある男の人が、さなぎの殻から出ようともがいている蝶を見つけました。
殻の中の蝶はなんとか小さな穴を開けることができたようですが、穴が小さすぎてまだ蝶は殻から出ることができません。
蝶は殻の中で長い間もがき苦しんでいました。
そして疲れてしまったのか、一切動かなくなってしまいました。
男の人は可哀想に思い、その蝶を助けることにしました。
はさみでさなぎの殻を切ってあげると、切り込みから蝶が出てきました。
しかし、その蝶の体はあまりにも小さく、羽はしわくちゃで縮こまっていました。
男の人は、蝶が羽を広げて飛び立つのを、いまかいまかと見つめていました。
けれども男の人が期待していたようなことは何も起こりませんでした。
蝶は小さな体としわくちゃの羽を引きずりながら、飛ぶこともできずに短い人生を終えました。
男の人は、優しさから蝶を助けたいと思いました。
けれども彼は知りませんでした。
蝶はさなぎの中でもがき苦しみながら、自らの力で飛び立てる立派な体と羽を作り上げているということを。*①
私はいったいどこで間違ってしまったのだろう。
そう考えずにはいられない時がありました。
繰り返す湿疹、頭痛、腰痛、喘息。
どれだけ病院に行き、薬を飲んだり塗ったりしても治ることがない体の不調は、自分の心の内側に意識を向けることを余儀なくさせました。
表面上に見える問題はどれも違うものですが、これらの問題ひとつひとつを深く探っていくと、根っこにあるものはすべて同じでした。
許したくない
私の苦しみの種は、頑ななこの思いでした。
そして私はこの苦しみの種をしっかりと掴んで手放すことを拒んでいました。
『HEAL』というドキュメンタリーで、ある病気で苦しんでいる人がこう話していました。
「この病気を手放すのは簡単ではないの。だって病気ではなくなったら、私は一体どんな人間なの?」
苦しみの種を手放せない理由はさまざまです。
「私が苦しみから解放されて幸せになれば、過去のことが”なかったこと”になってしまう。そうなると、私はこれまでにあったことを許すことになってしまうんじゃない?」
この暗い思いが、私が苦しみの種を手放さない理由でした。
そして、長い間変わることを拒み続け同じ場所に留まることを選んでいました。
私たちはさまざまな目的や使命を持ってこの世に生まれてくるといいます。
それがどのような目的や使命であれ、きっと幾たびもの変容のプロセスを踏みながら、この目的や使命を全うしていくのだと思います。
時につまずき、前に進めなくなって、泣いて、怒って、悲しんで、もがいて。
さなぎがもがき苦しみながら蝶へと姿を変えるように、「変容」は決して明るい場所ではありません。
けれども蝶は硬いさなぎの中でもがくことで未熟な羽に栄養を送り、空に飛び立つことができる立派な羽を作り上げます。
私たちは心のどこかで知っています。
今はどんなに未熟でも、この殻から気高く飛び立つ日が必ず来ることを。
どんなに孤独でも、なんの価値もない人間のように感じる時があっても、自らの力で成長することでしかこの変容は遂げられません。
あなたは人生に愛されている人です。
元に戻ることもできず、先に進むこともできずに、諦めたくなる日もあるでしょう。
それでも、これまでの苦しい経験が貴重な知恵となり、立派に変容を遂げる日が必ず来ることを私たちは知っています。
トランスミューテーションは「自分の殻から飛び出す」ためのエッセンスです。
まるで毛虫が蛹になって眠りにつき、美しい蝶として夢から目覚めるように・・・。
古いパターンを手放し、「新しい何か」を出現させる助けに。
きっと意外なものが姿を現すことでしょう。
変容は緩やかではなく、むしろ急激なものになるかもしれません。
このエッセンスは、68年間で月が地球に最も近い、2016年11月のスーパームーンの下で作られました。*②
グラガは変容のためのとてもパワフルなエッセンスです。
自分の人生が変わるほどの劇的な変化をしたい人にオススメです。
人生を振り返り、自分にとっていらないものを手放し、脱皮(トランスフォーメーション)し、新しいビジョンをグラウンディングさせてくれます。
本当に重要なものに波長を合わせるようサポートしますので、私たちがそれぞれ自分自身の人生の目的にしっかり合致して生き方ができる助けをしてくれるでしょう。*③
参考:
*① The Lesson of the Butterfly
https://paulocoelhoblog.com/2007/12/10/the-lesson-of-the-butterfly/
引用:
*② 2021年 ネイチャーワールド株式会社
「大自然からの贈り物 こころと体を癒す世界のフラワーエッセンス」 238ページ
*③ 2021年 ネイチャーワールド株式会社
「大自然からの贈り物 目的別フラワーエッセンスハンドブック」 54ページ