導く人

「きっと、この先生で間違いない。」

ホームページに掲載されている彼女の写真を見て、私はそう思いました。

写真を通してからでも感じられる、慈しみに満ちた彼女の雰囲気には人を惹きつける何かがありました。

 

どうやってフラワーエッセンスにたどり着いたのかは、今となってはもう覚えていません。

 

私はただ答えが欲しかった。

生きるということには、どうして大きな悲しみが伴うのか。

「ここ」は、私が思い描いていたような希望に溢れた場所ではない。

けれども「ここ」から人生を変えることは可能なのだろうか。

起こることすべてに意味があるというのならば、この混沌とした状況にはどのような意味があるのだろうか。

 

人生を通して、自分の心に湧き上がってくるさまざまな問いに対する答えを私は求めていました。

 

今から9年ほど前、私はYokoko.先生とシャンドゥルールに出会いました。

フラワーエッセンスについて勉強したいと思いスクールを探してたところ、シャンドゥルールを見つけたのです。

ここにしようと決めたきっかけは、ホームページに掲載されていた先生の写真でした。

 

当時は現在のようにオンラインで何かを学ぶという選択肢はまだなく、通学かまたは通信で授業を受けることが一般的でした。

地方で暮らし、幼い子供を抱えていた私にとって東京まで通学することは難しかったので、シャンドゥルールに通信講座という選択肢があることもとてもありがたく感じました。

 

Yokoko.先生から送られてきたテキストはずっしりと重く、花のエネルギーについての知識がびっしりと書き込まれていました。

テキストを読み進めていくうちに、これまで上手く言葉で表現できなかった自分の悲しみや苦しみに花の名前が付いていることを知りました。

それから自宅で勉強し、自分に必要なフラワーエッセンスを選び、課題を提出し、先生からのアドバイスや添削を受け取るというやりとりが始まりました。

 

人は、新しい世界にふれる時、導いてくれる師が必ず必要となります。

それぞれの世界によって、その師となる人に求められる資質は異なりますが、フラワーエッセンスのように心を扱う世界で師となる人には、高い知識だけでなく、人の心の奥にふれることのできる温かさを持ち合わせていることが必要となります。

 

自分の人生にがっかりしていたあの頃、私の心に寄り添い、温め、導いてくれたYokoko.先生と出会えたことは、私の人生からのギフトだったと思います。

「こんなはずではなかった」と、「ここ」ではない「どこか」に居場所を見つけようと必死でしたが、人生の方向性を変えるきっかけを与えてくれる人と出会えたということは、「ここ」が私のいるべき場所だったのだと思います。

 

シャンドゥルールは創業15年となりました。

先生がシャンドゥルールを始めた頃、フラワーエッセンスはまだ今のように光が当たる場所にはいなかったはずです。

きっとこの15年間は、辛いことも悔しい思いをすることもあったでしょう。

それでも数え切れないほどの人たちの心に寄り添い、励まし、光が当たる場所へと導き続けた先生の道のりはいつも温かいものであったと思います。

 

人生なんて、いつも大狂いよ。どんな環境にいたって、思い通りにはいかないわよ。

でも逆に、思いつきもしない嬉しいサプライズが待っていたりもするでしょう。

結果的に、希望通りじゃなくてよかった、セーフ!ってことなんかいっぱいあるんだから。

計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていいのよ。

そうやって変わっていくのよ。自分も、人生も  *①

 

人生という道のりがラクなものだという保証はどこにもありません。

むしろ難しく、思い通りにいかないことだらけでしょう。

それでも人生は私たちに、憎らしいほどのタイミングで起こる素敵な出逢いを必ず用意してくれています。

 

2月にYokoko.先生の書籍が発売されます。

 

先生が紡いだ言葉は、春の陽光のように私たちの心に降り注ぎ、優しさと慈しみで満たしてくれると思います。

 


引用:

*① 2020年 株式会社ポプラ社 青山美智子

    「お探し物は図書室まで」 位置No.1722/3287

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