冬の種
「なにも感じないのは楽だ｣
そう言うと、引き取られた先で出会った牧師は困った顔をした。
キリスト教系の養護施設で、そこでは日曜礼拝が義務づけられていた。
牧師は言った。神様は人にとって無駄なものはなにもお与えにならない。
冬が長く続き、きみの心は植物の種のように眠っている。
けれどいつかふたたび芽を出す。
それまで、神様が慈しんで作ったきみのすべてを大事にしなさいと芥を抱きしめた。*①
これは過酷な子供時代を送った「芥｣の人生の一場面です。
人は望み、望まれこの世に誕生します。
そして、温かく、安全で、愛情と希望に包まれながら健やかに成長していく権利を持ち合わせて生まれてくるのです。
それにも関わらず、幼い心が抱えることができないほどの過酷な運命にさらされる子供たちがいることも事実です。
大人であれば逃げ出すことも可能ですが、十分な強さも知識も持ち合わせていない子供にとっては、現状で耐え忍ぶということが唯一の選択肢になる場合が多いのです。
心や体に沢山の傷を負い、悲しみを抱えながらも厳しい冬を必死に生き抜いたあなたにわたしは伝えたいと思います。
あなたのせいではなかった。
子供の立場からは選べないことが沢山あるのです。
幼い頃、ほかの子供たちが春の暖かさに包まれていたとき、夏の日差しを受けて伸び伸びと成長していったとき、秋の果実の甘さに嬉々としていたとき、あなたに与えられたのは冬の冷たさだけでした。
あなたは心に「可能性｣の種を持っています。
その種はまだ眠っているのかもしれない。
けれども、もう冬は過ぎ去ろうとしています。
植物はさまざまな環境で生育します。
そのなかには、砂漠や雪の中など過酷な状況下でも見事に花を咲かせる植物もいます。
あなたの心にある種も、これから逞しく芽を出し、見事に花を咲かせます。
この種を育てることは簡単ではないかもしれません。
けれども、世の中の物事の多くは、たった一度の挑戦で簡単に成し遂げらないことばかりです。
この種には、挑戦し続ける価値があると私は思います。
君の命は、黄金なんかよりもずっと価値があることに気付いているかい。
ボブ・マリー
守られるべき時に守られなかったあなたが負っている傷は深いでしょう。
それでも、自分にも春も夏も秋も訪れていいと、あなたが心から信じられる日が来ますように。
心からそう願います。
心のトゲを抜いて感情の傷が修復できるように助けてくれるエッセンスです。心の傷を癒し、古い痛みから自由になれるようにサポートしてくれます。他人を信頼し心を開けるようになると同時に、自分自身を愛せるようにサポートしてくれます。*②
パープルクロッカス （パシフィックエッセンス）
心の痛みや深い悲しみが原因となっている緊張やトラウマ的な束縛など、エネルギーのブロックを解放してくれるエッセンスです。自分の内側に溜め込んでいる深い悲しみを解放し、心身ともに生きる気力を再び取り戻すことを助けてくれます。*③
ツンドラ ツウェイブレード （アラスカンエッセンス）
人が最も深いところに持つトラウマや傷を癒してくれる「ヒーリング｣のエッセンスです。虐待や暴行といった悲惨な出来事から生じた傷を癒してくれます。体のどこであれ、傷を癒す必要がある部分に無条件の愛のエネルギーが入ってくることをサポートします。*④
※パープルクロッカスとツンドラツウェイブレードはお取り寄せ商品となります。ご注文の際は、備考欄にご希望のエッセンス名と数量をご記入ください。
引用：
*①
2021年 株式会社講談社出版 凪良ゆう
「すみれ荘ファミリア｣ ページ238/301
参考：
*②
・2021年 ネイチャーワールド株式会社
「大自然からの贈り物 こころと体を癒す世界のフラワーエッセンス｣ 98ページ
・2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵
「医師が教えるフラワーエッセンスバイブル｣ 130ページ
*③
・2021年 ネイチャーワールド株式会社
「大自然からの贈り物 こころと体を癒す世界のフラワーエッセンス｣ 39ページ
・2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵
「医師が教えるフラワーエッセンスバイブル｣ 130ページ
*④
・2021年 ネイチャーワールド株式会社
「大自然からの贈り物 こころと体を癒す世界のフラワーエッセンス｣ 280ページ
・2010年 株式会社河出書房新社 中村裕恵
「医師が教えるフラワーエッセンスバイブル｣ 131ページ