花たちが語る言葉
「そういえば、詠子、あれ知ってる?新約聖書の一節」
「え?どれだろ。たぶん知らない…」
すると語くんはにやりと笑って、天を仰ぎながら暗唱をはじめた。
「はじめに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。この言葉ははじめに神とともにあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、ひとつとしてこれによらないものはなかった。この言葉に命があった。そしてこの命は人の光であった。光は闇の中に輝いている。そして、闇はこれに勝たなかった」
詩を朗読しているかのような語くんに、詠子は目をぱちくりさせる。
すると、語くんは詠子に視線をもどし、またははっと笑い声をもらした。
「俺、別にクリスチャンじゃないし、どれかひとつ、特定の宗教だけが正しいって考えは貧しいと思ってる。でも、これ読んだ時、俺、衝撃受けたんだ。なんていうか、読みものとしてよかった。世界中で読まれてる本の中に、この一節があって、なんか、うれしかった」
言葉に、命がある。
そして、その命は人の光。
その単純そうで奥深い言葉の意味をとらえようと、詠子は何度も何度もその言葉を頭の中でくりかえす。*1
韓国の歌手やアイドルになるためのオーディション番組を観ることが好きです。
私は歌やダンスが全くできません。
それでも「上手」という域をはるかに越えた類まれな才能を目の当たりにすると深く感動します。
そしてオーディションが進んでいくなかで、常に上位を勝ち取り、だれもが羨むような才能に溢れた人ほど「まだ力不足だ」と、不安と戦いながら厳しいレッスンとトレーニングに励んでいて、芸能の世界とは本当に厳しい世界だなと改めて思います。
アイドルデビューを懸けたあるオーディション番組で、ひとりの女の子のステージを観ていた先生が、「彼女がこの曲を歌うと、まるでこの子に起こった出来事の話を聞いているようで心がじんとする」と話していた場面がありました。
歌でも言葉でも、そこに語り手の気持ちや物語が込められると光を宿し、人の心に触れるものができあがります。
たった数分のステージには、ひたむきに取り組んできたたくさんの時間と挫折と汗と涙の物語が込められていて、だからきっと私はオーディション番組に魅せられるのだと思います。
以前観たオーディション番組で、韓国の三大大手芸能事務所であるJYPの創業者J.Y.Parkさんが語っていた言葉が強く心に残りました。
夢はもともと自由と引き換えに手に入れるものです。
すべての人が特別です。
だから自分の特別なところを、自分だけのスタイルで表現できる人が高い評価を受けます。
フラワーエッセンスを手にする時、私は心の中に「変えたいのに変わらない」という苦しみを抱えている場合が多くあります。
そして、自分の力だけではどうしようもできないと感じるこの影の部分に光を与えてくれるのがフラワーエッセンスだと私は思います。
フラワーエッセンスがどういうものなのかという説明の方法は沢山ありますが、私は花たちが語る言葉が込められて出来上がったものがフラワーエッセンスだと思っています。
花たちが生まれ、その人生の中で経験したこと、得たもの、失ったもの、学んだこと。
そのすべてが物語となり語られるとき。
その言葉は光をたずさえています。
だからこそ花たちの言葉には、人の心を動かす力があるのだと思うのです。
『言葉に、命がある。そして、その命は人の光』
花たちが語る言葉には命があり、その命は人の光となっています。
だから今日も、あなたの心に花たちの光が届きますように。
マニフェストユアドリーム(フローラコロナ)は、夢が実現するようにサポートしてくれるエッセンスです。
自分の可能性を信じ、前に進む力が強まるように促してくれます。
新しい世界の門、または夢を叶えるための門を開くときに大きな力となってくれるでしょう。
引用:
*1 2017年 朝日学生新聞社 久米絵美里
『言葉屋④おそろい心とすれちがいDNA』位置No.3592/5620